親が元気なうちに、親子で保有している財産の内容を把握しておくことは、生前の対策として大切なことです。
とはいっても、まだ親は元気だし、どう話したらいいか迷ってしまうという方が多いのではないでしょうか?
いざという時の生前の対策として、親の財産を把握して将来に備えましょう。
親の財産を把握していますか?

親の財産を把握している人は、子育て世代では少ないのが現状です。年齢が上がるにつれ、病気等になるリスクも増えていきます。
万が一のことが起きる前に親子で財産を把握しておきたいところです。
親の財産を把握しておくことのメリットとデメリットは?

それでは、親の資産を把握しておくことのメリットについてご紹介します。
親の財産を把握しておくことのメリット
親に万が一のことが起こった場合に、例えば入院を引き出したいという場合にも、親が利用している銀行口座が分からないとお金を引き出すことができませんが、親子で把握していればいざという時に焦らずに対応することができます。
親の財産を把握しておくことのデメリット
日本人には、お金の話題をするのをタブー視するような傾向にあります。そのため、お金の話題をすることで親子関係のトラブルになるようなケースもあります。
このような時は、把握したい理由とお互いに財産を把握しておくことのメリットを伝えるといいでしょう。
生前対策としてどのような内容を把握しておくといいの?

親の資産を把握するために、資産の一覧表を作成しておくことをおすすめします。
預金の残高だけでなく、どこの銀行か等財産がどこにあるかも把握しておく必要があります。
以下の項目については家族間で把握しておくといいでしょう。
・預貯金
・株式
・投資信託
・不動産
・生命保険
・借入金
不動産を所有している場合には、名義が誰かになっているか、共有になっているか等も把握しておくといいでしょう。
財産の把握をしたら、必要な場合には相続税対策を行っておきましょう

平成27年に相続税の基礎控除額の改正が行われ、基礎控除額が「3,000万円+600万円×法定相続人の数」に変更されました。
例えば、法定相続人として配偶者と子供が1人の場合は基礎控除額は3,600万円となります。
都内に不動産を所有しているなどのケースでは、相続税がかかるということもあり得ますので、必要に応じて遺言書を作成したり、相続税の対策を行う等の対応が必要となる可能性があります。
親の財産を把握することで将来に備えることができますので、家族で集まることがあれば生前対策として親の財産を把握しておくといいでしょう。
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